bannercvtr

説明

TWL バナーコンバータは、NITRO-CHARACTER で作成したセルアニメーションまたは ntexconv で作成した NBF ファイルを、TWL のバナーアイコン用のバイナリファイルに変換するコマンドラインツールです。

使用方法

起動コマンド

% bannercvtr.exe [option] NCE_FILE | XML_FILE

NCE_FILE は、NITRO-CHARACTER で作成したセルアニメーション nce ファイルを指定します

XML_FILE は、ntexconv で作成した NBF ファイル とアニメーションの内容を記述した XML ファイルを指定します

-h オプションは、簡単な使い方を表示します。

--version オプションは、bannercvtr のバージョンを表示します。

-o <出力ファイル> オプションは、出力ファイルを指定します。

-x オプションは、NITRO-CHARACTER で作成した nce ファイルを NBF ファイルとバナーアイコン用の XML ファイルに変換します。

-v オプションは、コンバートの詳細な情報を表示します。

NITRO-CHARACTER で作成したセルアニメーションの変換

NITRO-CHARACTER を使用してTWL バナー用のセルアニメーションデータ(*.nce )を作る方法は、
NITRO-CHARACTER を使用したバナー作成手順をご参照ください。

起動コマンド

コマンドラインから次のように実行すると、nce ファイルと同じフォルダに nce ファイルと同じ名前で拡張子を bin にしたバイナリファイルが出力されます。

% bannercvtr.exe data.nce

次のように出力ファイルを指定することも可能です。

% bannercvtr.exe -o C:\data\output.bin data.nce

nce ファイルが参照している ncg ファイルと ncl ファイルは、プロジェクト内または nce ファイルと同じフォルダに存在する必要があります。

ntexconv で作成した NBF ファイルの変換

起動コマンド

NBF ファイルの作成

ntexconv で画像ファイルを NBF ファイルに変換します。 ntexconv は次のようなオプションで実行してください。

% ntexconv.exe -no -bg -bgb -bgnc -f palette16 image0.bmp

画像ファイルのアルファで抜きのカラー 0 を割り当てる際は -ta オプションを、 透明色で抜きのカラー 0 を割り当てる際は -tc オプションを指定します。 ntexconv を実行すると、nbfc ファイル、nbfp ファイル、nbfs ファイルが作成されますが、TWL バナーコンバータでは nbfs ファイルは使用しません。

バナーアイコン用の XML ファイルの作成

バナーアイコンで使用する NBF ファイルとアニメーションの内容を記述した XML ファイルを作成します。XML ファイルの書式は次の章で説明します。

TWL バナーコンバータの実行

コマンドラインから次のように実行すると、XML ファイルと同じフォルダに XML ファイルと同じ名前で拡張子を bin にしたバイナリファイルが出力されます。

% bannercvtr.exe data.xml

次のように出力ファイルを指定することも可能です。

% bannercvtr.exe -o C:\data\output.bin data.xml

バナーアイコン用の XML ファイルの書式

バナーアイコン用の XML ファイルの例

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<banner>
<character_array>
    <character>character0.nbfc</character>
    <character>character1.nbfc</character>
</character_array>
<palette_array>
    <palette>palette0.nbfp</palette>
</palette_array>
<animation loop_mode="loop">
    10 0 0 N
    20 1 0 N
     5 0 0 N
</animation>
</banner>
<character_array>
使用する nbfc ファイル(キャラクタデータ)を <character_array> 要素の内容として記述します。
<character_array> 要素は最大 8 個まで記述できます。
nbfc ファイルのパスがフルパスでない場合は XML ファイルのあるフォルダからの相対パスとみなします。
<palette_array>
使用する nbfp ファイル(パレットデータ)を <palette_array> 要素の内容として記述します。
<palette_array> 要素は1 個のみ記述できます。
nbfp ファイルのパスがフルパスでない場合は XML ファイルのあるフォルダからの相対パスとみなします。
<animation>
アニメーションの内容を記述します。
loop_mode 属性でアニメーションの動作を指定します。
ループするなら loop、最後のコマで停止するなら stop を記述します。
<animation> の内容には、
フレーム数 キャラクタNo. パレットNo. フリップ
を 1 組としたキーデータを必要なだけ記述します。
フレーム数は、指定したキャラクタ、パレット、フリップで表示するフレーム数です。
フレーム数の最大値は 255 で、0 を指定するとそのキーデータは無視されます。
キャラクタNo. は <character_array> 中の番号です。最初の <character> が 0 番になります。
パレットNo. は <palette_array> の番号で、常に0 番を指定します。
フリップには常に N を記述します。(フリップ機能は廃止されました。以前に使用できた H、V、VH、HV を指定するとエラーになります。)


キーデータの数は loop_mode が stop の場合は 63 以下、loop の場合は 64 以下にしてください。

NBF ファイルとバナーアイコン用の XML ファイルの出力

コマンドラインから次のように実行すると、NITRO-CHARACTER で作成した nce ファイルを NBF ファイルとバナーアイコン用の XML ファイルに変換できます。

% bannercvtr.exe -x data.nce

nce ファイルと同じフォルダに nce ファイルと同じ名前で拡張子を xml にしたファイルと NBF ファイルが出力されます。 NBF ファイルは、キャラクタデータが character0.nbfc、character1.nbfc、character2.nbfc ...、パレットデータが palette0.nbfp、palette1.nbfp、palette2.nbfp ... という名前で出力されます。 -x オプションを指定した場合、バナーアイコン用のバイナリファイルは出力されません。

次のように出力する XML ファイルを指定することも可能です(NBF ファイルは XML ファイルと同じフォルダに出力されます)。

% bannercvtr.exe -x -o C:\data\output.xml data.nce

nce ファイルが参照している ncg ファイルと ncl ファイルは、プロジェクト内または nce ファイルと同じフォルダに存在する必要があります。

場所

$TwlSDK/tools/bin/bannercvtr.exe

参照

バナー (overview), makebanner.TWL, ntexconv, NITRO-CHARACTER を使用したバナー作成手順

履歴

2011/04/08 フリップ機能の廃止を追加
2008/11/04 アニメーションの制限を追加
2008/09/12 初版作成