
このコマンドは TWL ROM 用のものです。NITRO ROM については nitrorun を参照してください。
nitrorun.TWL は、buryarg.TWL とloadrun.TWL を起動し、コマンドラインから引数を与え、srl ファイルの引数領域を書き換えて
IS-TWL-DEBUGGER 等にダウンロードして実行するという一連の動作を行なうためのスクリプトです。
具体的には、
buryarg.TWL --stdout ... > temporaryFile
loadrun.TWL ... temporaryFile
と、buryarg.TWL と loadrun.TWL を連続で呼び出しています。nitrorun ではパイプで結合していましたが、TWL ではデバッガへsrl をロードする方法が異なっていてその方法が使えないので2つのコマンドに分けています。
なお、TWL ROM に対する操作であるのに "nitrorun.TWL" というコマンド名になっているのは、旧NITRO SDK の時から存在していた
nitrorun に合わせたのと、TWL向けであることを示すために ".TWL " を付けるという他のコマンドの命名規則に倣ったためです。
% nitrorun.TWL [OPTION]... [[TWLSRLFILE] [ARGUMENT]...]
TWLSRLFILE は、実行する ROM ファイルです。srl ファイルを指定できます。
-h または --help オプションは、簡単な使い方を表示します。
--bopt オプションは、buryarg.TWL コマンドに渡すオプションを指定します。但し --stdin オプションは予め付けられるので記述する必要はありません。
--lopt オプションは、loadrun.TWL コマンドに渡すオプションを指定します。
-v または --verbose オプションを指定すると、詳細な動作の説明を表示します。
-n または --noexec オプションは、指定するとコマンドの実行を行ないません。-v オプションと併せて使用することで、どのようなコマンドが実行されるかを確認することが可能です。
--version オプションは、コマンドのバージョンを表示します。
(例1)
nitrorun.TWL main.srl 100 300
は、
buryarg.TWL --stdout main.srl 100 300 > tmpFile
loadrun.TWL tmpFile
というコマンドが実行されます。
(例2)
nitrorun.TWL --bopt "-f rep.dat" --lopt "-t 300 -a \"ABORT\" " main.srl 100 300
は、
buryarg.TWL --stdout -f rep.dat main.srl 100 300 > tmpFile
loadrun.TWL -t 300 -a "ABORT" tmpFile
というコマンドが実行されます。
$TwlSDK/tools/bin/nitrorun.TWL
buryarg.TWL, loadrun.TWL, nitrorun
2008/07/10 初版