#include <nitro/mobiclip.h>void MO_InitDTCMArea ( void* dtcmPtr, u32 size );
使用可能なデータTCM領域をアドレスおよびバイト単位のサイズでMobiclipに伝えます。
この機能はコードの再配置を管理するために使用されます。
もし、この関数がコールされなかったり、伝えられるパラメータの数値が"0"の場合、Mobiclipのコアデータはメインメモリにあります。
もし、伝えられるパラメータの数値が MO_GetOptimalDTCMSize 関数によって返された数値と同じか、それより大きい場合、Mobiclipのコアデータはすべてこの領域に再配置されます。
もし、伝えられるパラメータの数値が MO_GetOptimalDTCMSize 関数によって返された数値より少ない場合、Mobiclipはそのコアデータの一部をこの領域に再配置しようとします。
もし、コアデータがデータTCM内に無かったり、一部のみしかない場合、再生パフォーマンスは最適なものとはなりません。
この機能は他のパラメータと共に、何度でも呼び出すことが可能です。なお、呼び出されるたびにデータの再配置はリセットされます。
Mobiclipムービーのハンドルがまだオープンしているときは、この機能を呼び出すことはできません。
データTCM領域にデータを再配置するには、データTCM領域に十分なフリースペースを確保する必要があります。 リンカのデフォルト設定では、データTCMのアリーナにフリースペースを確保するようにはなっていません。すべてのデータTCM領域はメインスレッドのスタック用に予約されています。 スタックサイズの設定には、lcf(リンカコマンドファイル)が使われています。 詳細は、NitroSDKのリファレンスマニュアルを参照してください。
| dtcmPtr | 使用可能なデータTCM領域のアドレス。 |
| size | 使用可能なデータTCM領域のサイズをバイト単位で返します。 |
なし。
MO_GetOptimalITCMSize
MO_GetOptimalDTCMSize
MO_InitITCMArea
2008/03/13 リンカのセッティングについての説明を追加しました。
2008/03/03 初版